徹底解剖 安く買える中古車の仕組み大公開② 失敗しないために 岩手県 盛岡市 サニーストアブログ
2018年2月12日 23:19お役立ち情報
前回のブログの続きになります。
さて、写真で見た感じは同じようなワゴンR
一体何が違うんでしょうか。
キズへこみの感じだとかボディのサビ、下廻りのサビ腐食の有無、内装の状態や機関の調子はあの写真だけだと確認できませんね。
これをポータルサイト、グーやカーセンサーで考えてみて下さい。
映し方の違いは多少あるものの細かいヘコミやサビとくに腐食、内装の状態等は確認しづらくなっております。
ですので多くの方は実質この写真の情報を中心に高い安いでチェックしていくのですがちょっとそれですと良い品質の中古車と出会うのは難しくなってきます。
安いものだけの相場圏内だけで比較検討する事になるからなんです。
あ、同じような品質の相場圏内と言った方が分かり易いですかね。
実はこの写真が厄介でして私もおぼえがあるのですが
細かく後ろから前から真横
とか
ちょっと寄って撮ってある画像も
角度等でうまくキズヘコミの感じは簡単に誤魔化せてしまうんです。
だから最後は絶対に現車を見ないと失敗のお買い物になってしまうのです。
ですから最終的に高いのも安いのもひっくるめて自分の目で見てプロ(ちゃんとした)の説明を受ける事が必須です。
でも高いのも安いのもひっくるめてっていうと膨大な情報量になってしまいますよね、、、
そこで気になる車両の状態をメールで問い合わせると思うのですが素人のお客様が気になるところって外装と内装の状態じゃないですか?
でもその外装と内装の状態を中古車屋の営業マンの主観性をもったメールの文章で言われてシックリ来る人ってあまりいないと思うんです。
そんなときに知っておけばよいのが次の写真
車両評価書もしくは車両状態表といいます。
オークション会場にて作成する書類で修復歴の有無はもちろんその車両の細かいキズヘコミの有無や内装の状態、機関にその時に不具合があればその不具合の有無まで記載される書類です。
上のふたつの写真は丁度前回の記事の写真のワゴンRのものです。
同じように見えたワゴンRですが評価書を見ると結構状態の内容が違うのが解りますよね。
例えば総合評価3点の方の状態(クルマの図の部分)をチェックしてみましょう。
ボンネットの部分、Sの表記はサビです。
Aというのはキズの記号です。
Uはヘコミの記号。その横にある数字は範囲を表しています。
図の左下のUA3と書いているところはドアとリヤのクオーターパネルの境目にサッカーボール程の大きさのキズを伴うヘコミがありますよ。という意味です。
つまりこちらの車両を一枚目の写真の総合評価4点のものと同等にしたければ両側のリヤクオーターパネル、左リヤドアとリヤバンパーの加修、右のステップ部分と場合によってはフロント左のドアも直さないといけないかもしれません。
(ボンネット部分はサビ落とししてタッチペンで大丈夫なくらいの飛び石キズの場合で考えています。)
それですと普通に考えて大凡13万円~16万の加修費用を要します。
まあ下の価格で直せば前回の記事で言いました価格差くらいなのですが
直せばとにかく品質がよくなるわけではありません。
次の写真をご覧ください。
赤□部分、ハンドルスレやシートシミはまだよしとしてそのまま右のほうに目線を向けてください。
右D(ドア)ミラー不良
下廻りサビ・フショク
EG(エンジン)ルームサビ
まず、ドアミラーを直す費用が追加で発生しますね。
そしてサビフショク
このサビフショクに関してはこうやって文字で書いてあると怖いなーって思いますよね。
はっきり言いますがこのような年式の軽自動車は現車を見ると大抵多少の下廻りのサビはあります。
というかない方がおかしいです。
一見ないように見えてもシャシーブラックという黒いスプレーで見えないようになっているだけとかそんな感じが多いです。
(もちろん錆をある程度除去して錆の進行を食い止めるスプレーとかもしているパターンもあるのですが下廻りが黒い車は大抵シャシーブラックが塗られていることが多いです。)
ですがこちらの状態表の外装の点数がDとなっていますよね。
外装の状態がDで下廻りがフショク
検査員に聞いてみるまではわからない部分もありますが基本的に下廻りの状態は最悪な事になっていると思います。
というわけでこの時点ですでに
間に合わせで購入する価格でもなければ確実に評価の良いものを買った方が良いという事になります。
それに前回でも少しお話ししましたが外装内装の状態と機関の状態はわりと比例するという理屈を考えると、、ウーン、、、
って感じですよね。
もちろん外装を直さないまま買うのであればそっくり前回の記事でも言ったとおり大凡138000円安く買えるという事になりますよね。
でも機関の状態の他
整備内容の他、下廻りの方はどういう処置をして売ってくれるのでしょうか?
内装のシミは取ってくれるのか?
どうなんでしょう。
下廻りもシャシーブラックというただのお化粧程度にしかならないコート剤から錆を化学反応で黒く固めてくれて錆の進行を大幅に遅らせてくれるもの
保湿力で錆を防いでくれるもの
様々な管理方法があります。
対処の仕方はその車両の状態によりケースバーケースです。
やはり色々と考えても今回の場合は最初からよい評価のものを買った方が良いケースですね。
ちなみに最近の傾向ですとご予算ありきだとどうしても夏冬タイヤやワイパーなどの消耗品が別計算になってしまいますが本当は車屋さんに納車の時に一緒にこのへんもお願いした方が結果安上りなんですよ。
あー結構クルマってお金かかるんだな~。
って思います?
そう、かかるんです。
ただ単にそういった消耗品すべてちゃんとして買っちゃうと最初にいっぱいお金かかるってだけなんですよ。
それで『高くついた』って思われたら車屋さんがかわいそうですよね。
保証に関しても最初にある程度しっかりしたものを買っておくと具合悪くなりませんよ。
ちなみに
+3万円払って入る1年保証と
+5万円払って入る1年保証
(価格はあくまでも一例です。)
弊店では後者の保証を使っています。
なぜわざわざ高いお金を払う有償保証を使っているのか?
それに関してはまた次の記事にて!